オゾンとは

ゾンは、オゾン層で生成され、大気を自浄する働き(消臭・除菌)をし、3つの酸素原子からなる酸素の同素体です。

化学式はO3で、折れ線型の構造を持ち、私たちが吸っている空気の中にも微量ながら含まれ、低い濃度(0.005ppm程度)で存在しています。※森林周辺等では0.01ppm程度とされています。

酸素原子「O(オー)」は、2つ(O2)だと安定した状態にありますが、これが3つになり、「O3」になると、その安定性は一転して、不安定で反応性が高い物質となります。反応後は、酸素に戻る性質があるため、残留物を出さず環境にやさしいきわめて安全な物質ということで、この特徴が消臭や除菌の現場で活用されています。

分子記号O3
分子量48
薄い青色(常温気温)
ニオイ特有臭気(本来は無臭)
沸点-119.9℃
融点-192.5℃
密度3.144kg/㎥(0℃気体)

オゾンの知るべき4つの特徴

ゾンという少々退屈とも思えるコンテンツは前項までとして、ここからはおそらくこのページをお読みいただいている皆さんが「オゾンって、実際どうなのよ?」と、詳しく知りたい部分をズバッとお答えしたいと思います。

オゾンの知るべき特徴は、次の4つです。

オゾン1つ目の特徴〜除菌力の高さ

オゾンの除菌力は、フッ素に次ぐもので、塩素の10倍以上といわれています。
ニオイのもとは往々にして菌やウイルスの増殖が主な原因ですから、菌やウイルスを確実に除菌することによって、悪臭も抑制され、それが消臭につながります。

オゾンの除菌力は、フッ素に次ぐもので、塩素の10倍以上といわれています。
ニオイのもとは往々にして菌やウイルスの増殖が主な原因ですから、菌やウイルスを確実に除菌することによって、悪臭も抑制され、それが消臭につながります。

「えっ、そんなに除菌力が高ければ、その分、危険なのでは…」と思われるかもしれません。そんな方は、このページをこのまま読み進めることに加え、是非、「オゾンの安全性と危険性」もあわせてお読み下さい。

オゾン2つ目の特徴〜残留性がない

オゾンは高い除菌力を有しながらも、残留性がないことから、きわめて安全性が高いとされ、厚生労働省が指定する食品添加物としても認められています。

しかし、あらゆる場面で、「残留性がない=ポジティブ」「残留性がある=ネガティブ」とは限らず、残留性が求められる現場(水道水等)というケースも少なくありません。ここでは、客観的な事実として、「オゾンには残留性がない」という特徴があることを覚えておいて下さい。

オゾン3つ目の特徴〜特有臭気がある

オゾンとは何たるものかと書かれた記事は、ウェブ上にたくさん存在します。その中には、「オゾンの特徴としてオゾン特有の刺激臭がある」とされているものもあります。しかしこれはオゾンの特徴をよくご存知でない方にとっては、正確ではなく、誤解を生む表現です。より正確に表現するなら、「オゾンは本来無臭だが、不純物があると特有なニオイがする。ただし、高濃度でないかぎり、刺激臭と呼ぶレベルではない」といったところでしょうか。

ちなみに、刺激臭とはその言葉の通り、刺激があるレベルのニオイを指しますが、NEDOによる「省エネルギー型廃水処理技術開発報告書」の中で、オゾンによって人の嗅覚が刺激を感じるのはオゾン濃度0.3〜0.8ppmとされています。この濃度は業務用の「除菌レベル」に相当します。(詳しくは、「消臭除菌効果があるオゾン濃度」をご参照下さい)

少なくても、当サイトによって調査済みの有人環境の家庭用オゾン発生器で、この濃度には絶対になりませんのでご安心下さい。

(オゾンはどんなニオイ?)
人の嗅覚には個人差があることと、そのオゾン濃度にもよりますので、一概にはいえませんが、オゾンのニオイは、次のようなニオイに近いと感じる人は少なくないようです。参考のため、いくつかご紹介します。

  • プールの消毒臭に近い
  • 酸素系の漂白剤の臭い
  • プールの消毒薬と新品のポリ容器等の臭いを混ぜたような感じ
  • 電球や蛍光灯などを割ってしまった時に一瞬周囲に漂うニオイに近い
  • 焦げたバターのようなニオイ
  • 稼働中の湯沸かし器周辺にうっすら漂うあのニオイ

また、「オゾン2つ目の特徴」でオゾンには残留性がないことをご説明したとおり、オゾンを発生しつづけていない限り、その臭気は徐々に弱くなり、最終的には酸素に戻るため、無臭になります。

オゾン4つ目の特徴〜濃度によっては健康被害を受ける

とはいえ、これは当たり前の話しです。何故か多くの方が思い込んでいるようですが、実はこの世の中に「安全な物質」などありません。そこにあるのは、「安全な物質」ではなく、「安全な量」や「安全な濃度」です。

もちろん、水や酸素すら、濃度や摂取量によっては最悪死亡することもあります。だからこそ、業務用・家庭用に関わらず、きちんと理解したうえでオゾンを活用されて下さい。そのあたりのことについては、「オゾンの安全性と危険性」で詳しく書いていますので、是非お読み下さい。

オゾンのメリットとデメリット

さて、先にオゾンの知るべき特徴として4つご紹介しましたが、「除菌力効果が高く、厚生労働省が指定する食品添加物にも認められている安全性の高さがあるなら、良いことばかり」だとは思わないで下さい。

物事には常にメリットとデメリットが存在し、それはオゾンについても同じことがいえます。客観的な視点からオゾン消臭除菌のメリット・デメリットをご紹介しますので、それらを理解したうえでオゾンを上手に活用されて下さい。

オゾン消臭除菌のメリット

オゾン消臭・除菌のメリットは次のとおりです。

  • マスキング(一時的に包み隠す)をメインとする消臭芳香剤とは異なり根本から消臭除菌が可能
  • 細菌を溶解するため遺伝子が変化した耐性菌を作らない
  • 短時間で分解され有害な残留物を残さない
  • 残留物を残さないため、使用後、洗浄や拭き取りなど作業の手間が省ける
  • オゾンの除菌効果はほぼ全ての菌に対して強力にその効果を発揮する
  • トリハロメタン等の有機塩素化合物を作らない
  • 除鉄、除マンガンが容易
  • オゾン発生器さえあればオゾンを生成するために必要なものは酸素と電気のみ(超低コスト)

オゾン消臭除菌のデメリット

オゾン消臭・除菌のデメリットは次のとおりです。

  • 残留性を必要とする分野(例えば水道)では単独で使用できない
  • オゾン発生器の購入がイニシャルコストとして必要
  • 物質としての有害性があるためオゾンの特性を多少なりとも理解する必要がある